ACE1ARMS製のMWS用ショートボルトキャリアを購入したので簡易レビューします。
【ACE1ARMS】ショートボルトキャリアAssy【MWS】
パッケージ&内容物
このショートボルトキャリアは通常のボルトキャリアと入れ替えることで、AR15系をストックレス(正確には20mmレールストック)にできるものです。
MCXとかで使われだしたストックの装着方式に対応できるようになったやつですね。
ACE1ARMS以外からも何社かMWS用とVFC用、GHK用が出ています。
今回はその中で一番安かったACE1ARMS製のものを購入しました。(ちなみに他の製品は純正ボルトキャリアの一部パーツを流用する必要がある場合があります)
はじめに結論を言っておきますが、この製品はポン付け不可です。多少の金属切削、すり合わせが必要ですので、グラインダー(もしくはリューター)とヤスリが必要です。
光学機器が入ってそうなパッケージ。 中身はよくあるうねうねしているスポンジでサンドイッチされてました。
正式名称は「STAINLESS STEEL SHORTY BOLT」なんですね。
内容物はすべて部品ごとに小袋に入ってて丁寧な印象を受けました。(撮影用にネジとシャフト以外は取り出してます)
ただ匂いがすごい……たぶん油の匂いなのかな。
あと説明書とかは一切ないです。たぶんyoutubeとかにも公式で組み込み方法の動画はなさそう……
購入したのはブラックです。他にはゴールドがありました。
組み込み
このショートボルトキャリアの組み込み方法がどこにも見つからなかったので軽く記載します。
ネジ部はネジロックを少量使ったほうがいいと思いますが、ネジが小さいので大量につけると仮に取り外す必要が出た際にねじ切る可能性があるのでお気をつけください。
アッパーレシーバー側
本体の後部にある銀色のパーツを引っ張ってコの字パーツを挟み込む形で取り付け、付属のネジで固定します。
長い板状のパーツを本体のノズルを少し引っ張りながら滑り込みますように取り付けます。
その上からチャージングハンドルが引っかかる部分のパーツで蓋をします。
ちなみにこの蓋の部分はどちらの向きでも固定できるので向きに注意です。 前方に突起がくるのが正しい向きです。
後述しますが、ここのネジはまだネジロックを塗布しないほうがいいです。あとで調整で取り外します。
なお長い板状のパーツの方は前後に少しスライドします。
あとは写真撮り忘れてますが、シャフトとボルトキャリアの受け側のパーツを組み立ててください。
これで一旦ボルトキャリア側の組み立ては完了です。
なお、この製品はノズル周りも製品に含まれているので純正から取ってくる必要はないです。気密性はありそうな感じに結構タイトでした。
あとノズルがなんか一部グニャってなっているんですが、これは正常なんですかね……?(一応動作には影響ないですが)
ちなみにシャフトですが、どうやら数mm長いようでホップアップシステムの緩衝ダンパーにぶつかって取り付けが不可のようです。
適当に切ってください。切りすぎるとボルトキャリアの穴から外れる可能性があるためご注意ください。
あとはアッパーレシーバーに組み込むだけですが、シャフトとボルトキャリアが固定できないのでかなり組み込みづらいです。
そしてボルトキャリアを入れてみるとかなりきつい……入らないって感じではないですが、かなりタイトに作られているようです。
正直ここまできついと動作にかなり影響がでるので、写真のように可動する上部の板状のパーツの左右の部分を少し削りました。
長い板状のパーツは取り外して削ったほうがいいです。そして地味に時間かかります。
ロアフレーム側
次にロアレシーバー側の組み込みです。
バッファーチューブの取り付け部分に円形のパーツをねじ込んでいきます。
最終的な向きは上下にいずれかのネジ穴が来るようにしてください。
写真では外側ツラになってますが、なるべく中までねじ込んだほうがいいです。
可能なら内側でツラになるところまでねじ込んだほうがいいですが、自分の個体は少し手前までしか入りませんでした。
ピカティニーレール用ストックの取付部分を長いネジで固定します。
これでロアフレーム側の組み込み完了です。
とでも言うとでも思ったか。
変な突起がついた小さい板状のパーツが余ってますよね。
これ動作上重要なパーツで、これを組み込まないとコッキング後にトリガーが引けません。
※トリガーボックスを取り外してますが、結論的には取り外す必要ないです。
このパーツですが、どうやらトリガーボックスの後部にあるシアーの下側に挟み込んで取り付けるのが正解の組み込みらしいです。
というのものここの銀色のシアーは本来ボルトキャリアがバッファーチューブを経由して戻ってきたことを検知して撃発を可能な状態に変更するパーツですが、今回のショートボルトキャリアの場合はその検知がボルトキャリアの進退だけでは検出できないため、そもそもその機能をオミットするためのパーツのようです。
なので当該パーツを取り付けて、ボルトキャリアの位置に関わらず常に撃発可能な状態にして運用をするようです。
この運用でいいのかってのはさておき、そのためこのパーツを取り付ける必要があります。
さてそこで問題なのは、そもそもトリガーボックスとロアフレームにこのパーツを挟み込むだけの隙間がありましたか? ということです……
手持ちのmws系(mtr16含む)を3機種確認しましたが、いずれも隙間は同じくらいで、挟めるほどの隙間はありません。
当該パーツの厚さの半分ほどの隙間しかないです。
よって、そのままでは取り付け不可能なので左右の部分をぶった切ってください。 たぶんそれが一番簡単な加工方法です。
この加工をするとトリガーボックスを取り外す必要なくそのまま挟み込めます。(もしパーツの厚みが正常に挟み込めるように改修された場合はトリガーボックスを取り外す必要あります)
ちなみにこのままでは振動で外れる可能性があります。(はずれないかもしれない)
自己責任ですが瞬着で固定するのもありかもしれません。 自分はゴリラで軽く貼っつけました。
とりあえず振動でズレなければいいので、両面テープでもいいかもしれないですね。
組み込み完了
これで全パーツを組み込み完了です。
軽く動作チェックしましたが、キビキビ動くし、ちゃんとボルトストップもしました。
ただバネなりが酷いし、シャフト(とボルトキャリアの受け)とボルトキャリアが繋がっていないので、組み込みしづらくメンテナンス性が悪いですね……
ここは後日対策をしたいと思いますので、あとでまた記事にします。
ちなみに純正ボルトキャリアはいっさいパーツ取りをしてないので、そのまま別個体の予備パーツとして残して置けるのはいいですね。
他のメーカーのショートボルトキャリアは買ってないので比較はできないのでどうかはわかりませんが、多少高くても他のメーカーのもののほうがいいかもしれません。
写真を見る感じだとシャフトとボルトキャリアは繋がっているようですし、そもそも組み立てされている状態っぽいので、多分シャフトの長さとかも大丈夫なんじゃないかなぁ(わからないけど)
工作するのは好きだし試行錯誤して達成感を味わいたい人や、少しでも費用を削りたい人はACE1ARMS製の本製品でもいいかもしれません。
あとはその時の流通量次第ですかね。
もし今後別メーカーのものを買うことがあったら比較したいと思います。
純正との重量比較
純正は218g、ACE1ARMS製は160gなので約58gの減量ですね。
減量+リコイルバッファーがなくなった分、リコイルショックは控えめにはなります。
潤滑剤
本製品とは関係ないですが、潤滑剤はスズキ機工のベルハンマーを使っています。
他の潤滑剤と比べると値段が高いですが、かなりの耐摩耗性や潤滑性、防錆性、持続性などがあり、満足度が高いです。
ゴムも一部はNGなものはありますが、エアガンのOリングなどでよく使われている二トリムゴムはOKなのもいいですね。
正直これ1本でいいのでは……と思ってしまえるほどです。
とはいってもバネなど、一部の箇所にはもっと粘土の高いものがいいので使い分けは必要ですが、スプレー系で良い部分はエアガンに関わらずおすすめです(今後バイクを買う予定なので、そのメンテナンスでも使っていく予定です)