ADVANTAGEのARグリップを購入しましたので、簡易レビューです。
【ADVANTAGE】ARグリップアダプター&アンビセレクター キット【MP5K】
ARグリップアダプター
MP5KにAR15用のグリップを使用できるようになるロアレシーバーですね。
ADVANTAGEのステッカーとグリップ固定用のボルトセットが付属しています。
左面にはセレクターのピクトグラムが印字されています。
SEF用なので3点バーストには未対応です。
今回のはクルツ用ですが、通常のMP5でも仕様は同じです。 MP5だとA5のほうが普及してると思うので、A3を探す必要があるのがちょっと厄介ですね。
またセレクターもAKのようにセレクターとレシーバーの固定テンションで位置が固定されるようになるようです。
よくみると前方のピンが入るところが塞がってますね……
適当なピンポンチなどでつついて開けておきます。
アンビ対応なので、右面にもセレクターのピクトグラムが配置されています。
今回はMAGPUL K2タイプのグリップを取り付けてみましたが、ビーバーテイルの部分に隙間が空いちゃってますね…… グリップによって相性があるのかな。
元々のロアレシーバーとの比較です。
ピクトグラムの位置が微妙に違うんですね。
何と言ってもグリップを好きなAR15のものを使えるのがいいですね。
純正のグリップは滑り止めがいまいちだったり、角度も昔ながらであまり立ってないので良きです。
組み込み
トリガーグループをそのまま移植する必要があるので、まずはセレクターを外します。
写真の位置までセレクターを回すと右のセレクターを外す事ができるようになります。
そのままセレクターを左側から外すと、トリガーグループを引っこ抜く事ができます。
トリガーグループってセレクターだけで固定されてたんだ……
ちなみにセレクターを引っこ抜くときは六角レンチで指している出っ張りを押しながらやると、セレクター穴のところに見える出っ張りが引っ込むので、セレクターを引っこ抜きやすいです。
セレクターをいれるときも同じです。
さて、トリガーグループをARグリップアダプターの方に入れ替えてセレクターを入れようと思いましたが、どうやら純正のセレクターだと穴径の問題で取り付けができないのがわかりました。
だから商品ページにセレクター付属していないっていう旨の文言があったんですね。
アンビセレクター
ということでADVANTAGEのアンビセレクターを用意しました。
こちらはセレクターが短・長の2種類と右側だけレバーなしを選択することができるようになっています。
純正セレクターが使いづらかったのでちょうどいいです。
また旧レシーバー用と思われるスペーサーも同梱されています。
セレクターのピンにはセレクターが最初ついてないので、レシーバーにいれる際には向きに注意してください。 突起があるのが左側です。
組み込み再開
セレクターも用意したところですし、組み込みを再開します。
いざセレクターを組み込もうと思ったら今度は別の問題が発覚。
どうやらトリガーグループのセレクター穴とARグリップアダプターのセレクター穴が少しズレているようです。
またズレ……ハンドガードの悪夢が蘇る。
確認してみるとどうやらトリガーグループ下部のこのパーツがぶつかってこれ以上下がらなくなっているようです。
ということで該当箇所がぶつかっているところを0.5-1mmほど削りました。
削りすぎると穴が空いてしまうため慎重に削りました。
穴があかない分には削り過ぎても適当なスペーサーを噛ませばいいので問題はないんですけどね。
というわけで、微妙にまだ穴の位置があっていませんが、セレクターピンが通るようになったので、切削は終了。
セレクターピンを通すときは斜めになって反対側の穴にうまく入りにくい場合があるので、セレクター固定用のボルトを軽く指しておくと右側から角度を修正して通りやすくなります。
これであとは両方からセレクターを固定すればOKです。
セレクター自体はセレクターピンを外さずに交換できるので、すべて組み立て終えたら他のセレクターを試してみます。
一応この状態で、各ファイアモードに切り替えてハンマーが正常に動作するか確認してください。
というわけで。ロアーをアッパーと組みあせたら完成です。
各セレクター
右側から確認します。
まず長タイプですが、フルオート時に人差し指にぶつかるのが非常に邪魔です。
次に短タイプですが、こちらは特に干渉せずに操作もでき良さそうです。
ちなみに右側だけセレクター無しができるのでこれも試してみます。
フルオート部分に向けてポッチがありますが、分かりづらく、パット見ではどこにセレクターが向いているのかわかりません。
これを選択する場合は着色などしたほうが良いかもしれません。
次に左側を見てみます。
まず長タイプです。
フル→セーフ、セーフ→フルのどちらも問題なく操作できます。
フルのときも特に親指が邪魔に感じることも無いです。
次は短タイプですが、フル→セーフは問題ないですが、セーフ→フルにしたいときに親指がかからずに操作がしづらかったです。
自分は比較的手が大きいほうですが、それでも届かないので日本人の手だと厳しいかもしれないです。
ということで、自分は左は長、右は短のセットアップにしようと思います。
総評
基本的にはポン付けだとは思いますが、個体差・ロットの差などで多少切削が必要になる場合がありますが、AR15グリップを使用できるようになる唯一のレシーバーです。
デザインもよく、トリガーグループも今回は多少沈み具合が甘かったですが幅はぴったりで精度も高いのだと思います。
質感も安っぽくなく、SEFトリガーグループのみ対応ではありますが、それさえクリアすれば選択肢としてはありだと思います。
ただARグリップアダプターにはMP5用とMP5K用があるので、購入時には注意してください。