【SRU precision】SARB-15【MWS】

SRU precisionからm4のコンバージョンキットが発売されていたので簡易レビューです。

パッケージ

今回購入したものは下記になります。

  • SARB-15(Airsoft ver)
  • エクステンデッドハンドガード(standard)
  • MWS用ショートボルトキャリア

今回はミリタリーショップH.T.G.にて購入しました。

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このSARB-15は今までのSRU製品とは異なり、RealSteel部門という実銃向けの製品を取り扱う部門の製品になっており、そのため従来の3Dプリンター製の製品とは材質も質感も異なったものになっています。

バージョンもRealSteel verとAirsoft verの2つがあり、前者が実銃向け、後者がエアソフトガン向けのものになっており、主に材質と耐熱温度が異なっています。 後者を実銃に使うのはNGですが、前者をエアソフトガンに使うのは問題ないため、国内でも両方のバージョンが流通しているようです。 とはいえ、基本的にはエアガンで使う分には品質的には問題ないため今回はAirsoft verを購入しました。

カラー展開はブラック、タン、オリーブがあり、向こうではホワイトの展開もあるようです。一応国内流通でもホワイトも近日発売予定のようですが、現時点(2025/01/28)ではまだ発売しているところはないようです。

オプションとして追加のハンドガード(standardとJAKL)などがあり、いくつかのAR15系アッパーレシーバーに対応するパーツ展開があるようです。 国内流通は基本的なもののみ観測してます。

他にも専用フォアグリップ2種やスペアパーツなどがあるようです。

また、東京マルイのMWSに組み込むためのショートボルトキャリアもSRU純正で用意されているようでしたので、そちらも購入しています。

パッケージの中身はきちんと象られた台紙にはめ込まれる形で入っています。 今までのSRU製品とは段違いの扱いですね。 左上には拡張ハンドガード用のスペースがあります。 国内流通ではハンドガードセットのものはないため個別注文ですが、向こうではセット販売されているため、そのスペースと思われます。

内容物は

  • 本体フレーム(ASSY組み込み済み)
  • チークパッド
  • スイベルリング付きエンドプレート
  • 各ボルト等の小物
  • 説明カード(取説自体はQRコードを読み込んでPDFを参照する形)

トリガー周りは組み込み済みのため、非常にシンプルにar15を組み込む事ができるようになっています。

極短の専用バッファーチューブがあります。 色は本体カラーに関わらずゴールド固定です。 本体色がタンなら特に違和感はないですが、他の色の場合はブラックにしてほしかったのが残念ポイントかなぁ。

組み込みの構造上、後端のエンドキャップが取り外せます。

ちなみにここにMWS用のバッファーチューブを取り付けることができます。 とはいえバットプレートが取り付く場所のため、構えが辛くなりますが……

チークパッドとバットプレートはゴムのような軟質樹脂になっています。

組み込み

MWS側の準備

ここからは組み込みですが、今回の被検体はこちらの我が家に生えていた謎MWSを使用します。

ちなみに実際に組み込む際には公式の取扱説明書をよく読みながら組み込んでください。

※引っ越してからまだエアガンをいじるデスクが片付いていないため床で作業してますが、デスクの上で作業しましょう。 小さいビスをなくしたり床が油等で汚れます。

ハンドガードはDaniel Defense RISIIIのレプリカを使用します。 長さは9.5インチのものです。 ハンドガードの適合確認に関してはまた後述します。

とりあえずRISIIIをMWSのアッパーレシーバーに組み込んでおきます(不要は装備は取り外してます)

MWSのローワーから下記を事前に取り外しておきます。

  • トリガーガード
  • グリップ
  • バッファーチューブ
  • エンドプレート

エンドプレートを取り外した際にはセレクター固定用のスプリングとピンをなくさないように気をつけてください(1敗)

ローワーの組み込み

通常のバッファーチューブを交換するのと同じように短いバッファーチューブとエンドプレートを取り付けます。

上記で外したセレクター用のスプリングとピンをいれるのを忘れないでください(1敗)

またセレクターをセーフティにしておいてください(トリガーが前進している状態)

次はSARB-15本体側を2枚におろします。 このとき中央の2本のボルトとストック部分の4本のボルトは異なるボルトのため、気をつけてください。

銀色のパーツがSARB-15のトリガーとMWSのトリガーを連動させるリンケージです。

従来の製品ではここも3Dプリンター製でしたが、金属製になっており耐久性に不安はなさそうですね。

MWSのローワーを本体に仮置きします。

SARB-15のネジ上になっているトリガー部分のパーツをMWSのトリガーに当たるか当たらないかあたりに調整してください。 ロックタイトが塗布されているため硬いと思いますが、力付くで回すか温めてください。 また心配なら調整前に再度新しいロックタイトを塗布してください。

この調整はセーフティのトリガーが前進しているときに行ってください。 トリガーが後退しているときに調整すると、前進した際に破損する恐れがあります。

MWS側のグリップ取り付け部分にもともと使っていたボルドで本体と仮固定してください。

本締めはまだせずにグラグラ動くようにしてください。

またMWSのグリップ取り付けボルトは実とサイズが異なるため若干本体穴が大きくて掛かりが少なく不安だったので、自分は適当なワッシャーを噛ませました。

本体にローワーを取り付ける前にアッパーとローワーを組み合わせちゃったほうがいいかもしれないですね……(組み込み後に思った)

アッパーの組み込み

次にアッパーをローワーに取り付けて、ハンドガードとフレームの固定用のパーツをハンドガードに取り付けて位置を調整します。

このパーツはm-lokハンドガード用に20mmレールが付属してますが、ハンドガード下部がすでに20mmレールタイプのものを使用している場合は固定部のみを使用してください。

固定パーツ自体は20mmレールをシームレスに移動するため、SARB-15側のトリガーとMWS側のトリガーを連動させているリンケージとハンドガードが水平になるように取り付け位置を調整してください。 溝が斜めになっているので、ある程度のハンドガードの高低差や固定パーツの前後位置に対応できるようになっていますね。

調整が終わったら2枚におろしたのをボルトの取り間違いに気をつけてもとに戻してください。

その後ローワーと本体を固定しているMWS側のグリップのボルトを本締めしてください(ただし締め付けすぎると歪むので適度にしたほうが無難だと思います。

一部のハンドガードでは……

なお自分が組み込んだRISIIIはポン付けでは一番どんづけにしても微妙に高い状態ででしたので、組み込み自体はできましたが少し上を向いてしまっています。

ちなみに公式サイトではRISIIを使用している画像があったので、おそらくもともと下部が20mmレールのRISIIの場合はRISIII+20mmレールよりも底部の高さが低く(薄く)なるのだと思います。

最後にグリップ

最後にグリップの取り付けですが、SARB-15側のセレクターを固定するために付属のピンとスプリングを取り付けるのですが、MWSの純正グリップにはスプリングの受け穴が存在しないため、スプリングを取り付けることができません。

写真は左がMWS純正グリップ、右がHERA ARMS純正の実グリップになります。 グリップ右側にある穴がスプリングの受け穴です。

そのため実グリップを用意してください。

これでガワの組み込みは完了です。

※写真でハンドガードがついていないのは、実はハンドガード自体は後日用意したので、写真を撮ったときはまだ手元にないからです。

ちなみにGHK G5用のSRUのブルパップキットと比較するとこんな感じになります。

きもち全長が長い程度で、大体の位置関係は同じですね。 まぁどっちもM4系のブルパップ化なので当たり前ですが。

ただ冒頭でも記載した通り、質感が全く異なるので耐久性の問題や3Dプリンター特有の安っぽさは見受けられません。

チークパッドやバットプレートも軟質樹脂になってるので肌にも優しく、満足度は高いです。

G5のほうもデザイン自体は結構好きなんですけどね

ショートボルトキャリア組み込み

次はSRUのショートボルトキャリアの組み込みです。

内容物は下記になります。

  • ショートボルトキャリア本体(非ASSY)
  • 標準スプリング
  • 夏用スプリング
  • 冬用スプリング
  • リコイルスプリング
  • リコイルバッファー

スプリングが3種ついてくるのは嬉しいですね。

ただボルトキャリア自体はASSYとなっておらず、MWS純正のボルトキャリアから一部部品を流用する必要があります。 とりはずしたMWSのボルトキャリアが無駄になっちゃうからASSYで入れ替えるだけにしてくれると嬉しいけど、SRUに限らず社外ボルトキャリアはこのケースが多いですよね……

MWS純正(下側)と比較するとこんな感じで、後端のパーツが無い位の長さで、今まで売られている社外製ショートボルトキャリアほどの短さではないようです。 なのでSRUのショートボルトキャリアを通常のMWSでショートボルトキャリア化は厳しいと思われます。

ちなみにリコイルバッファーがショートボルトキャリアの後部に突き刺さるように後端には穴が空いてました。

MWS純正から各パーツを取り外して、逆の手順でショートボルトキャリアに組み込みます。

細いプラスドライバーが必要です。

また小さいスプリングをなくさないように気をつけてください。

気をつけないと勢いよく吹っ飛びます。

組み替えるとこんな感じ。

見た目はほぼ変わらないです。

組み替えたらアッパーレシーバーに入れておいてください。 入れたらアッパーレシーバー自体は閉じちゃって大丈夫です。

次にバッファーチューブ後端のエンドキャップを取り外して、リコイルスプリングガイドを取り付けます。

途中までは手で回せますが、ロックタイトが塗布されているので最終的には裏側からマイナスネジで反時計回りで抜き取るような感じで締め込む必要があります。

バッファーチューブ後端からスプリング、リコイルバッファー、リコイルスプリングを入れてエンドキャップで蓋をします。

これで組み込みは完了です。

スプリングを変えたいときはエンドキャップを外せば簡単に交換できるのはいいですね。

知ってましたが、エジェクションポートからの見た目は純正と変わらないですね。

完成

これで動作可能な状態まで完成です。

MWSの社外製ショートボルトキャリアはだいたいどのメーカーもすり合わせがすごい必要な印象が多かったですが、SRUのは特にすり合わせの必要もなくスムーズに取り付けられたので、精度がいいのだと思います。

ただSRUでショートボルトキャリアの用意はMWSしかなかったので、VFC、GHK、WAあたりのM4を組み込む場合にどうするのかは不明です(たしかどっかに記載があったような気はしましたが、当該機種を持ってないので気にしてませんでした)

組み込みも方法がわかれば非常に簡単に組み込めるのでかなり進化したなぁといった印象です。

SARB-15側にもセレクターがあるため、2重のセーフティをかけられるのは面白いですね。

ただM4のブルパップ化の宿命だと思いますが、チャージングハンドルの操作が辛くなったり、簡単にテイクダウンができないのはやっぱり辛いところはあると思います。

前者自体はVFC等の機種ならMaple Leafからハンドガードにチャージングハンドルが組み込まれている異色のハンドガードが出ているので、寸法さえあえば解決できるので、一つの手かもしれないです。

後者も一応ピン3本外せばアッパーレシーバーを取り外せるので、この状態であればまだメンテナンスはしやすいのかな……

ブルパップを見かけると全部タボールに見えてしまう呪にかかっているので、近代化されたタボールに見えてしまうのはしょうがないですね。

チークパッドはアシンメトリーな形状となっていて、エジェクションポート上部に傘の用に少し庇がでるようになっているので、排莢時に空薬莢が顔の方に飛んでくるのを防止してくれるような作りになっています。

マガジンリリースは横にあるもともとのボタンの上に下部のレバーと連動するパーツがかぶさる形で配置されているので、下部レバーと横のボタンのどちらでも操作できるようになっています。

おそらくアンビレシーバーでも問題なく組み込めると思います。

ストックにm-lok

ところでストック部分には左右およびくり抜き穴の後部にm-lokスロットがあります。

m-lokに取り付けができるスリングスイベル用のスロットかなとは思いますが、樹脂製なことと形状的にスリングスイベルに使うにはちょっと耐久性が心配ですね。

とはいえエンドプレートにスイベルリングがついているので、わざわざm-lokスロットで追加する必要あるかなぁとは思いますので、ますますなにに使うのかが不明。

総評

まず値段ですが、Airsoft verが$299、Real Steel verが$429.99で、国内流通では現在(2025/01)約¥49,500と約¥66,000なので、他のコンバージョンキットと比べると比較的手が出やすい部類だと思います。

材質に関しても従来の3Dプリンター製と違って一般的なものになり、質感も良くなったので安っぽさもなく、剛性もなかなか良い感じです。 Airsoft verであっても特に不安に感じる部分はないです。

ハンドガードに適合の有無があるものの、既存のar15系のレシーバーをそのまま使用できるため、既存のアフターパーツやカスタムパーツを組み込むこともできますしカスタマイズ性も維持したままブルパップ化できますのでそこもGoodかと思います。

カラー展開も方法でコンバージョンキットとしては珍しくホワイトもあるため、SF装備や雪原装備なんかにも良さそう。

人におすすめできるかというと、いくらコンバージョンキットとしては手が出しやすい部類とはいえ、普通に長物を1丁、安いものなら2丁買えるくらいの金額はするので、コストを許せるのなら断然ありだと思います。

※拡張ハンドガードのレビューは本記事が長くなってしまったので、後日別途やります。

(おまけ)グリップ比較

我が家にあるグリップをいくつか仮当てしてみましたので、グリップとマガジンの隙間などの参考にしてください。

Strike Industries Enhanced Pistol Grip 15°

ブルパップ関係なく個人的に一番使いやすい角度はこのあたりですね。

Hera Arms H15G Pistol Grip

公称値が不明ですが、推定18〜20°くらいのどこかなきがします。

ブルパップで使うとマガジンとの隙間が狭まってきますね。

MAGPUL MOE K2® Grip

公称だと17°のようですが、SIの15°とあまり違いは感じないです。 こちらも人気のグリップですよね。

東京マルイ MTR16のグリップ

最後に上述した通り装着はできませんが、こちらも一応見てみます。

公称値は不明ですが、上記のSI 15°やMOE K2よりも立ち上がっているので、10〜14°のどこかだと思います。

このレベルまで立ち上がっているとマガジンとの隙間に余裕があって操作しやすそうですが、人によってはグリップが立ちすぎて構えづらいというケースもあるのでトレードオフですね。

一応MAGPULのMOE K2-XLが同じ角度らしいのですが、K2-XLの公称値はK2と同じ17°なんですよね……K2とK2-XLで角度が違うという情報もあるので、公称値が当てにならない可能性。 ただK2-XLは手が大きい人向けの製品なため、K2よりも太いです。

(おまけ)適合ハンドガードに関して

公式サイトのほうで各種寸法の記載がありますので、簡単に翻訳しておきます。

ただし該当寸法以内のハンドガードであっても形状等で取り付けには要加工になったり取付不可になる場合もあると思いますので、ご注意ください。

  • D1:レシーバー側ハンドガード上部20mmレール上面〜下部底面まで2.32インチ/59mm
  • D2:マズル側ハンドガード上部20mmレール上面〜下部底面まで2.08インチ/53mm
  • D3:ハンドガード長さはフレーム先端まで9.5インチ/242mm、また拡張ハンドガードもトップカバーを使用しない場合は同様
  • D4:拡張ハンドガード先端までは14.5インチ/369mm(トップカバーの使用は不可)

幅1.5インチ

ためしにMTR16のハンドガードを取り付けるとこんな感じです。

下記は試しましたが取付不可でした(いずれもハンドガード付け根の横幅がNGでした)

  • Strike Industries GRIDLOK
  • GEISSELE MK8

ところでSRUが何故かリトルウィッチノベタのフィギュアを出してて困惑しました。

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